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2006年3月18日 (土)

風の強い日

Dsc_0009  昨夜から成田は風が強く、家の窓ガラスが昼過ぎまでガタガタときしみ続けました。着陸できずに他の空港にダイバートする便が多いのではないかと心配しましたが、幸い横風ではなかったらしく、運行に影響はなかったようです。

 風が強い分大気が澄み渡り、午前中は富士山、筑波山はもちろん、日光、秩父の山並みまで空港から見ることが出来ました。

 飛行機にとって風は味方でもあり、大敵でもあります。向かい風だと揚力が増し、楽に離陸できる。横風だと機体が左右に揺れるため、規定以上の横風が吹いている場合、着地寸前に着陸をあきらめて再び上昇する「ゴーアラウンド」をしなければいけません。春先の強風時や台風の時にはよく見られます。空港でみていると、ちょうど目の前で飛行機が通り過ぎ、急上昇していく。なかなかの迫力です。乗っているお客さんはヒヤヒヤしているでしょうが。

 成田空港の滑走路は北北西(南南東)方向に設置されています。成田地方の一年の風向きを分析した結果、この方向が飛行機を飛ばすのに一番効率が良いからです。前述したとおり、飛行機は向かい風のとき揚力が増す。北風のときは北北西方面、南風のときは南南東方面に向かって飛び立ちます。発着方向は季節によって違うし、風向きが変われば一日で何回も変わるときもあります。

 とは言っても、一年のうちには南北方向以外の風も吹く時がある。そういった場合に大きな空港では「横風滑走路」を持っている場合があります。羽田空港には南北方向の滑走路二本に加え、東西方向の滑走路があります。

 成田にも「幻の」横風滑走路があった。上空から見れば確かに滑走路の痕跡が分かります。用地買収が遅々として進まず、穴ぼこだらけで途中までしか作れなかった。現在では反対派住民との話し合いで建設計画自体がが凍結され、単に誘導路として使用している。

 開港してから30年近く、横風滑走路なしで事故もなくやってこれたのだから、なくてもいいような気もする。だけど風の強い日、横風にあおられながら左右にふらふらと揺れて飛び立っていく飛行機を見ると、どうしても最悪の事態が頭をよぎってしまう。

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コメント

はじめまして。
興味深く拝見させていただきました!
またお伺いさせていただきます。

投稿: nakap | 2006年3月18日 (土) 03時58分

ご来場ありがとうございます。

マニアックな話も多いですが、たまに覗いてやってください。

投稿: チャンギ | 2006年3月19日 (日) 00時07分

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